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分離加速システムの構造

構造

M.I.D.A.S.加速器構成原子力発電ではウラン235の割合を高めた濃縮ウランや、ウラン238に中性子を吸収させたプルトニウム239を燃焼に使っています。この燃料にさらに中性子を当てて核分裂を連続的に起こさせ、そこから得られる膨大な熱エネルギーでもって発電しているのです。現在各国で研究中の核融合発電では、水素の仲間である重水素と三重水素を燃料に使い、レーザーや磁力を用いて圧力を加え、重水素と三重水素の原子を衝突させたときに発生する熱エネルギーで発電します。核分裂も核融合も毒性の強い放射能を生み出しますが、核融合のほうが放射能の薄れる時間が早く比較的クリーンとなっています。物質放射型分離加速システムは核融合と同じく、放射能の少ない金を原料としています。
では、どのようにしてエネルギーを抽出するかというと、まず金の微粒子をイオン原でイオン化させます。その粒子をイオンビームでイオン化した原子を照射してはじき出し、後段の直線型粒子加速器側へ粒子を入射。粒子加速器は円筒の電磁コイルを直列に並べた構造になっており、高電圧をかけることで円筒内に強力な磁場を発生させます。さらに円筒内を真空状態にして粒子の加速を円滑に行うのです。
直線型粒子加速器である程度加速された粒子は、円形に並べた粒子加速器内(シンクロトン又はサイクロトロンと呼ばれています)をぐるぐる回りながら徐々に加速。光速に近い早さで運動する電子は磁場で軌道を曲げられると、軌道の接線方向(遠心力で外に飛ばされるような形)に放射光を発します。金原子の場合はX線に近い波長の強い光を放射しますが、この波長の光は分子レベルの物質を透過してしまうほどの威力があるのです。


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使用法

金(Au)の微粒子をイオン原でイオン化させた後、イオンビームを照射して金を陽イオン化します。さらに金原子を粒子加速器で光速に近い速度まで加速させ、この非常に高いエネルギーを持った金原子を“金原子核線”と呼びます。M.I.D.A.S.とは言い方を変えますと、金原子核線を発生させる装置(もしくは高エネルギー状態を維持する装置)となります。なお制御にはヴァルター理論が利用されています。
M.I.D.A.S.加速器内

発電装置として使用する場合

光速にまで加速された金原子は高エネルギー状態となり、強磁場により高周波化して粒子が振動を始めます。振動が極限にまでくると金原子核が崩壊(核分裂)を起こし大きな熱エネルギーを発生、同時に陽子・中性子・電子を放出します。加速により生み出された両エネルギーは、粒子加速器に設けられた抽出機(蒸気タービンや光電変換装置)により電力に変換されていきます。


破壊兵器として使用する場合

金原子核線理論では、金原子核線に触れたあらゆる物質の分子結合を切断してしまうため、放射線を浴びた物質は分子崩壊を起こし消滅します(正確には等価交換)。そのため従来の放射能のような状態維持は不可能なため、M.I.D.A.S.では金原子核線を一定の空間に留めておく(閉じ込める)ために中性子ビームを利用しています。
M.I.D.A.S.実用化の際、エミール・クラムスコイ博士たちの研究グループはこの閉じ込め技術も開発しました。よって、閉じ込められた金原子核線を開放することによって、核線が放出され周囲全ての物質の分子崩壊を誘発し消滅します。開放された金原子核線は中心部から均等に放出されるため、無数の核線はやがて球状となり徐々に消えていきます。(詳細は”M.I.D.A.S.兵器としての価値”をご覧下さい)





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