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言い古された言葉ではあるが、資源の枯渇に近く、人口増加による狭い地球が各国の安全を守りながら、継続する成長を遂げていくには人材を育て、最先端の技術を持つ以外に無い。宇宙技術はまさに多種の技術を結集したその最先端に位置する。しかしながら全世界が、宇宙開発の重要性を認識して、国家間戦略として長期の計画を遂行しているようには見えない。今後、宇宙開発が将来の地球への投資であると同じように、アトラスは将来宇宙開発を大きく進めるための投資であることは明白である。現機構を始め宇宙開発に関わる機関は宇宙開発の広報を活発にし、各国協調のもと新たな人類の旅立ちを進めていくべきである。 事の発端は、アメリカ合衆国が開発した”常温核融合技術”に始まる。この次世代エネルギーにより、それまで進められてきたアトラス計画は、基本理念が希簿なものとなり脱退する国が出てきた。アトラス計画推進派の国々は、民間団体・企業の参加を認める等して計画の続行を進めた。そしてシャーウッド財団(現ソサエティ)が加わる事になる。シャーウッド財団の豊富な資金によりアトラス計画は順調に進められてきたが、同時に管理する国々が撤退していたため、ソサエティは独自にアトラスに”仕掛け”を施した。 アトラスが一応の完成を見、稼働を開始すると各国でクーデターを始め、紛争が多発(※1)するようになる。この時期に発生した事件はソサエティが全て絡んでいると思われる。ソサエティ総統のヘンリー・シャーウッドは、「戦争こそ人類の本質」であるという思想を狂信し、その具現化に力を注いでいった。 世界各地で紛争が頻発するようになると、紛争地域では兵力不足を懸念して傭兵機構「カーネルライト協会」に傭兵派遣を要請するようになる。この頃ベルゲン共和国を国家反逆罪(※2)で追われたアルベルト・グレイブナーは、ブレンダ・ロックハートと共にカーネルライト協会に登録している。そして、協会の中で傭兵として各地を転戦すると、7名が加わり次第にソサエティの計画を知るようになる。 同時期、ソサエティの調査・解体を目的とする地下組織「ガーディアン」も大規模な戦闘に備えて軍備を備えつつあった。そしてグレイブナーらが合流し、ソサエティの本部を突き止めるためブラジルのエスポルテにおいて戦闘を行う。この戦闘により、エスポルテのソサエティはほぼ壊滅し、本部は高高度を飛行する超大型戦略爆撃機”センチネル(※3)”と判明する。この爆撃機はヘンリー・シャーウッドの生命維持装置を搭載し、センチネルの各機能と連動しているため、グレイブナーの襲撃によりセンチネルと共にシャーウッドも死亡している。 そして、アトラスの”仕掛け”が稼働し始めたのである。これは、シャーウッドの死亡と同時にアトラスが異常稼働し始め、防衛のための兵装が攻撃を行うものであった。記録によれば、アトラスが発射したマイクロウェーブにより、スイス連邦・サンクトリヒ北部が一瞬にして消え去ったと言われている。ここでも、グレイブナーらが先陣を切り、各国・団体がそれを援護する形でアトラス暴走を食い止めるために中枢コア”エネルギー・ジェネレーター”を破壊した。この時、グレイブナーは”クリムゾンブロウ”のジェノスと共にコアを破壊したと言われる。 アトラス暴走を食い止めると、各国はアトラス修復に力を入れ2070年に再稼働を開始する。この年からアトラスは”平和のシンボル”として絶え間なくエネルギーを送り続けた。 天空より見つめる巨大な塔は静かに地球を見守り続けるだろう。人類が同じ過ちを繰り返さない限り・・・。 ▼アトラス暴走時に先陣を切った者達
▼アルベルト・グレイブナーはアトラス修復後に以下のように語っている 全世界に散在していたソサエティの残党はその主を失ったことで徐々に解体をはじめた。 アトラス構築の本来の目的”世界協調”は、皮肉にも彼らが引き起こした戦乱により理解される事になった。 やがて、秩序を取り戻した世界は過ちが繰り返されぬ事を祈り、 平和と協調のシンボルアトラスの再建に大きく動き出していく・・・。 2070年、全世界協調のもと、アトラスは実用化に向けた修復を完了する。 アトラスのもたらすエネルギーと資源は、世界を潤した。 天空をささえる巨大な神は地球が一つになる事でついに宇宙への扉の解放を許したのだ。 人類は、宇宙へと旅立っていく。アトラスは、それを見守り続けるだろう。 人々がアトラスと、その真価を忘れぬ限り・・・ |
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