静謐な美と躍動する色彩に包まれた、傭兵たちの奇跡。

巨匠・天野喜孝が描いた『FRONT MISSION』シリーズの重厚でシリアスな世界観が満を持してここに結集。

第1作と『GUHHAZARD』のイラストに加え、リメイク作『FRONT MISSION 1st』用に新しく書き下ろされたイラストも完全網羅。未発表原画を多数収録したファン必携の1冊。

(以上、本書の帯から引用)
 
画集以外の何物でもなく、天野氏に思い入れがあるならともかく、単にFRONT MISSIONのファンであるというだけなら購買意欲はそそられないという印象(売価も考慮して)。出版元の変更などがあり当初の発売予定時期からかなり遅れての販売となった。

巻末4ページにあるインタビューでは直接的にゲームとの接点が語れることはなく、その内容も「フロントミッションという作品と自身の作家としてのかかわり方」のような概念的なもので、キャラクターデザインのゲーム制作舞台裏などという面はほとんど感じられない。ラフ段階での画も多数収められており、決定稿とは似ても似つかないドリスコルや坂田会長など新鮮な印象を受けるものも多々ある。

巻末、最後の最後にFRONT MISSIONシリーズディレクターの土田氏の寄稿(600字程度で4th開発中に執筆か?)を掲載。

スクウェア・エニックス
208頁/A4変形/3800円
2004年3月12日(2004年4月2日)