ワールドネットサービス



スペンダー
報酬を得て、ネットワークハッキングや間諜活動で情報の違法取得を謀る者の総称。大漢中のウェン・シャンザイ、シンガポールのマネーメーカー、USNのハンス・ゴルドウィンなどが知られている。
2113年、スペンダー対策国際会議が日本で開催された。主要国の担当者が一堂に会する初の会議 。

ユン・ライファ(Yun Reifa)
17歳(2112年時/2095年生まれ?)、身長155cm、体重45kg。OCUシンガポール。幼い頃に両親を亡くして以来、スペンダーとして生計をたてている。スペンダーとして弟子入りした師匠の名を継ぎ「「マネーメーカー」と名乗る。コンピューターを使ったハッキングを得意とし、オリジナルの暗号解析ソフトを用いて各国の国家機密を引き出している。依頼料には膨大な額を要求するといわれる。

スキャナーズ
2099年に登場したネット情報追跡ソフト。高度な自律思考回路を備えながら、極少サイズのデータ構造を実現。ネットに潜み、標的となるユーザーの行動を追跡してすべての情報を記憶することができる。
 
 

World Net Service(WNS)

2059年、インターネット運用に関する国際規約「インターネットとそれに準じる通信における国際法」(通称:国際ネット法)が公布され、インターネットは「ワールドネットサービス」という名称に変更された。各国政府がすべてのサーバーの管理を行うことが明記されていたため、アクセスログやユーザーコードなどが政府機関に残るなどプライバシーの面で反発があったが、次第に規約の理念もユーザーに浸透し、運営は安定した。しかし、政府監視下での運営に反発する意見は根強くあり、独自ネットワークの推進運動やネットゲリラが多発している。

非合法なネット利用や活動も多く、ロースパイト、アーマードキンカクジ(日本スペンダー友の会)、イントレピッドスチュピッド、アミイカなどではハッキングに関する情報交換やハッキングツールが公開され不正アクセスの助長が懸念される。2112年には、スペンダーにより台湾のチャンギ空港の管制機能麻痺、大漢中軍情報部からデータ流出など問題は深刻化。OCUやシンガポール警察はスペンダー弾圧政策を行っている。

NCS天網ネットワークなどが接続・メールサービスなどを提供?

 
     
 

ネットワークコンピューティングソフトウェア株式会社(NCS)

 
 

O.C.U.日本に本社を置くソフトウェア開発企業。
小規模な企業ながら、画像解析ソフト開発などの分野では高い技術が評価されている。

表計算ソフト「貿易黒字」

音声対話表作成に対応し、簡単なコンピューター操作で作業が行える。2113年6月発売予定。

ワープロソフト「誤字脱字」

文書データ上の誤字脱字を検索する入力支援ソフト。2113年春発売予定。
スケジュール遅延と開発者不足により、開発期間短縮のためパペール製レフトレックスの文字修復機能を無断で流用している。

グラフィックソフト「千里眼」

フォトレタッチ、コラージュ、一発画像拡大機能のほかに、画像解析といった特殊な機能を持つ。自社フォーラムからダウンロード購入が可能。

 
     
 
●左のスペンダーにハンスを入れるかどうか迷った。1stの時点ではハッカーと紹介されスペンダーという言葉は登場しなかったのだが、第2次ハフマン紛争の頃(2090年)はすでにワールドネットサービスの時代であったし、「ネットワークハッキングで情報の違法取得を謀る者」という定義にはまるように思うので加えた。ところでロイドはカレン探しの依頼料をハンスに払ったのだろうか?
●2ndに登場するネットワークについては、これといった設定はないようである。2ndのネットワークもワールドネットサービスを利用したものとみなし、天網とはインターフェイスが違うだけで同一のものとするのがよいだろうか。Alternativeのころは国際ネット法以前なのでインターネットの時代。余談になるがIMACとサンゴールがやりとりに使っているのは“OMCS:OCU MilSat Communication System”という通信システムのようである。
●パーフェクトワークスにはWNSとしてワールドネットワークシステムともワールドネットサービスとも書かれており、両者が同一のものか、別の概念のものか不明瞭な点があるのだが、ここでは同一の物を指すと判断し後者を採用した。