ヴァンツァー

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参考項目

関連語・人物

ランドルト
Dr.Landolt
ドイツ国立ヴァレンシュタイン大学ロボット工学科教授。
シュネッケからの資金援助を受けてWAWの原型となる人型作業機械の研究開発に携わり、金属学に対する造詣が深さが、優れたアクチュエーターを生み出した。WAW完成に大きな役割を果たしたことから「WAWの父」と呼ばれる。しかし、WAWの軍事利用に批判的な立場をとるようになり、シュネッケ社を離れ、工業用のアクチュエーター研究に献身していた。2030年、大学構内の研究室で殺害された。
息子のミハエル・ランドルトは、アフリカ紛争期にルシアス・エンコモの支援活動を行い、IMACに同行するなどしている。
アクチュエーター
ランドルト博士が開発したもので、一定の化学反応によって硬化・軟化する特殊素材が利用された極小シリンダーから成り、それを高速で動かすことができる。WAPの駆動部、自動車サスペンション、飛行機車軸、義足などに利用される。
比較波防盾
CWDS/Comparison Wave Defense Shield
詳細は霧島重工参照
メタルワーカープロジェクト
Metal Worker Project
サカタインダストリィの坂田浩一社長がザーフトラ共和国、O.C.U.、U.S.N.と共謀した、バイオニューラル・デバイス開発計画。
シケイダプロジェクト
Cicada Project
多国籍のメーカーにより2029年に開始した、MULSに準ずる新型WAWの共同開発計画。
支援ポッド
2093年、霧島重工が整備用に開発した歩行車両が原型で、戦場での補給整備用として改良が加えられた。MULS-Pのパーツブロック規格が廃され、全高は3メートルほど。世界的なヒット商品となった。2095年にはバレストロも開発に着手した。

概況

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ヴァンダー・パンツァー(Wander Panzer、WAP、ヴァンツァー)は世界標準の規格(MULS-P)に準じた全高6m前後の人型機動兵器の総称。主力陸戦兵器の1つ。
主に軍用機を指し、民間用機はヴァンダー・ヴァーゲン(Wander Wagen、WAW)として区別する。MULS-P発表前は軍用・非軍用で呼称の区別はなく、戦闘用WAWなどと表現されていた。

機体はMULS-Pに準じたボディ、左右のアーム、レッグ、コンピュータから成る5つのパーツを基本構成としている。汎用性を重視した設計・開発が多く、形状や走行方式、火器内蔵型パーツなどバリエーションは非常に広く、様々な状況で運用される。

項目別詳細

歴史

WAWの試作機製作

2020年、E.C.ドイツ、ヴァレンシュタイン大学のランドルト博士がシュネッケからの資金援助を受け、アクチュエーターの開発に成功し、人型作業機械の開発を開始。
アクチュエーターは高い評価を得たが、シュネッケの掲げる「人間と同じ動きをする作業機械」の構想に適うものでなく、実用化は可能でも商品にはならないとの判断により、開発計画は滞る。

シュネッケはランドルト博士を技術顧問として迎え、WAWの開発に着手。
2025年、自社資金だけを頼りにWAW試作1号機を完成させ、国内外への売り込みと資金援助を求めたが、WAWが既存の作業機械よりも低性能であり、当初から「人間と同じ動きをする作業機械」の有効性は疑問視されていたこともあったため、十分な援助を得ることができかなった。

2026年、U.S.N.軍からマニピュレーターを使用した地雷処理車両の開発を受けていたディアブルアビオニクスが、シュネッケに共同開発を打診。シュネッケは、対歩兵用の軽戦闘車両としてもWAWは使用可能であると返答し、数日間で汎用戦場支援車両の試作機を開発した。両社は資金援助を含めた技術提携を結んだ。

2027年、パロット(ドイツ語圏ではパパガイ、「オウム」の意)と命名されたWAW試作機が完成。オウムを思わせる前傾姿勢のスタイルで、大型の肩には肘の関節を持つ腕を取付けられ、手部に5本の指を装備していた。
U.S.N.軍では地雷処理専用機として評価試験を実施し、パロットは過剰ともいえるほどの高い性能を発揮した。しかし、アクチュエーターと姿勢制御を行うコンピューターが非常に高価だったことで、開発は平行線を辿る。

WAWの規格化

2028年、シュネッケとディアブルアビオニクスは、コスト削減の方法としてWAWの規格化を検討し、各国の有力工業メーカーへ提案。オーストラリアでは、自社生産のリスクを理由に参加は敬遠されたものの、数社が興味を示し、共同出資でジェイドメタルを設立。これに参入した。
同時期にセンダーも加わっているが詳しい経緯は不明。

2029年、シュネッケとディアブルアビオニクスがWAWの世界共通規格「MULS」を発表。コストダウンのヘ期待感と「価格面さえクリアすれば発注する」というU.S.N.の見通しが後押しして、他13社が相次いで参入。

同年、MULSに適合した「シケイダ」が完成。
ボディがシュネッケ、アームがディアブルアビオニクス、レッグがセンダー、コンピュータがジェイドメタルと分担。多国籍の企業合同による生産体制の下、U.S.N.が97機、E.C.ドイツが15機購入し、WAWの実戦配備が開始された。

パーツの規格化・モジュール化のより、異なるモデルのパーツの流用が可能となり、メンテナンス性の向上、新機種開発のハードルが下がるなどして普及につながった。また、現地での生産・調達にも道が広がり、地域経済の活性化にも影響している。

WAP誕生

シュネッケ、ジェイドメタルなどが独自に戦闘用WAWの開発に着手し、ジェイドメタルが世界に先駆けてRJ-24をはじめとするWAWの実用化に成功した。
また、各国軍でWAWパイロットの訓練が行われ始める。

2034年、アフリカ紛争勃発を受け、O.C.U.がWAWとパイロット、技術者をS.A.U.S.陸軍情報部に派遣。シュネッケもザインゴやシンセミアへヴァーゲなどを送り出した。
WAWは、戦車の地位を脅かすなど多大な成果を上げ、陸戦に変革をもたらした。また、各社・各軍は多くの実戦データを得た。

2040年、シュネッケ、ディアブルアビオニクスは参入各社とともに、戦闘用WAWの世界共通規格「MULS-P」を開発・発表。以後、戦闘用・軍用に設計されたモデルはヴァンダー・パンツァー(Wander Panzer、WAP、ヴァンツァー)と呼称されることになった。
新しい標準化でコストダウンと性能アップに成功し、WAWは各国軍の主力兵器として配備が進んだ
一部に軍事利用への制限を求める声があったが、O.C.U.、U.S.N.はこれを拒否したため、実現はならなかった。

WAPの発展

新規のメーカー参入やWAP用武器などが進んだ反面、運用面で課題があった。
汎用性・柔軟性が高くいため、その効果的な運用が定まらず、戦車との混成部隊またその支援や、物資輸送などの後方任務で使われることも多かった。
1つの転機となったのは2070年の第1次ハフマン紛争で、山岳や森林などの障害物が多い地形での走破性を発揮し、戦局を決定するほどの能力を示した。これにより世界規模でWAPに対する認識が改まり、各国軍がWAPのみの部隊編成やWAPを主力とする陸軍の再編成を始めた。
さらに第2次ハフマン紛争では、部隊内の役割に応じた武装や機動性が求められるようになり、前衛機、重火力機、支援機などといった目的に応じた製品の設計も浸透し、戦術面にも変化が表れた。

2度の大規模な紛争でO.C.U.、U.S.N.はWAPの関して多くの経験と実戦データを得た。その分野で出遅れる結果となったE.C.は、WAPの戦術研究を行う組織としてデュランダルを設立した。また、テロリストやゲリラもWAPによる武装化が広まったことで、ブラウネーベルといった対テロ部隊にも配備が進んだ。

パーツの多様化

「単機能重視パーツ構想」はシュネッケ、トロー、レオノーラエンタープライズが提唱したもので、ホバー型、タンク型、タイヤ型のレッグの開発を発表した。一時は「悪趣味な先祖返り」との批判も受けたが、需要は伸び、他のメーカーでも販売されている。
また、ボディやアームに武器を内蔵するモデルも一時期は普及したが、需要は減少傾向にある。

WAPの大型と派生技術

WAPよりも大きな火力や耐久性を備えた兵器の需要が潜在的にあり、WAW直系の多脚戦車のノウハウとWAP技術がフィードバックされた大型機動兵器の開発が進んだ。さらに、O.C.U.軍が2091年発表したグランドガンポート構想を受け、各メーカーの取り組みが本格化し、大型WAPと呼ばれる非互換型モデルも登場した。

一方で、小型機の開発が行われ、戦場での補給整備用を行う支援ポッドを霧島重工が発表し、世界的に高い評価を受けた。これは、整備用に開発した歩行車両を原型としており、MULS-Pで規定されるパーツブロックが廃されてる。

他の新技術との関連

バイオニューラル・デバイス(B.D.)や環誘導侵攻制御装置(フェンリル)を利用した高度なWAPコントロール方式が開発されている。いずれも紛争や武力衝突を意図的に発生させることで、大規模な運用テストなどが行われたという悪しき背景があるため、広く浸透はしていないが、B.D.は派生・関連技術がWAP制御技術や医療技術に利用されている。

大気圏外での利用

2090年頃には各メーカーが大気圏外戦闘兵器に注視しており、大手メーカーのひとつはそれ用のWAP開発構想をすでに持っていたといわれる。2112年、霧島重工が無重力空間での活用も範囲に入れた新型のボールジョイントが開発された。また、同じく霧島重工の110 式 陣陽は宇宙での活動も視野に入れた設計になっている。

2040年に「ヴァンツァー」という呼称が誕生したと読み取れるが、サンゴールがヴァンツァーという言葉を用いている。軍部や業界内では、すでに広まっていたのだろうか。あるいは4度の規格変更の中で、ヴァンツァーに関する提案がされているのかもしれない。

規格

MULS(Multi Unit Link System)

2029年、ディアブルアビオニクスとシュネッケが発表したWAWの世界共通規格。
アーキテクチャとして機体をボディ、左右のアーム、レッグ、コンピュータから成る4種のブロック(5パーツ)に分割し、規格化したもの。
アクチュエーターと姿勢制御を行うコンピューターが非常に高価で、その打開策として提案された。

コストダウンのヘ期待感と、U.S.N.の「価格面さえクリアすれば発注する」という発表の後押しもあり、他企業(8社?)が相次いで参入。
この規格に準じた最初のWAW「シケイダ」は、ボディがシュネッケ、アームがディアブルアビオニクス、レッグがセンダー、コンピュータがジェイドメタル(ジェイドメタル・ライマン社)によって開発され、多国籍の企業による合同生産の体制下、U.S.N.が97機、E.C.ドイツが15機購入している。

MULS-P(Multi Unit Link System-Panzer)

MULS-P

2040年、シュネッケ、ディアブルアビオニクスが参入各社とともに発表した、戦闘用WAW専用の世界共通規格。MULS発表からMULS-Pへ至るまで、4度の規格仕様変更がされている。

機体のさらなるコストダウン、アフリカ紛争で明らかになった弱点改修、性能アップが実現し、WAWが各国軍の主力兵器と採用される礎となった。非軍用機と区別するために「ヴァンダー・パンツァー(ヴァンツァー、WAP)」の呼称が与えられた。

MULSからの主な変更点として、機体サイズが約25%大型化、出力が40〜50%増強、両肩上部・背部・前腕部?に設けられた兵装用ハードポイントなど。
肩部は100キロまで背部は50キロまでの装備できる。ジョイント部も共通化。装備された兵器はマウントを通して本体と電気的にも接続され。コックピットからの操作で火器管制ができる。 加えて、武器使用の汎用性を高めるためコンピューターの規格も変更された。また、携行武器も規格化されている。

  WAW WAP
登場年代 2025年 2029年 2040年
開発元 シュネッケ シュネッケ、ディアブルアビオニクス シュネッケ、ディアブルアビオニクスなど
規格 なし MULS MULS-P
パーツ 換装は不可。一部に可能機種も存在。 ボディ、アーム、レッグ、コンピューターが互換性を持ち自由に換装できる。一部機種は不可。
用途 地雷処理・支援作業用。 戦闘可能。WAP登場で民間作業用に転化。 戦闘が主。戦地での汎用作業用。

シケイダ

  • WAP-01 / CICADA

MULSに基づく新型WAW。
シュネッケがボディ、ディアブルアビオニクスがアーム、センダーがレッグ、ジェイドメタルがコンピュータと各企業が分担して製作したパーツを組み合わせている。比較的安価であったが性能は高く、開発当初はE.C.製として戦争に登用された。
記録上の初実戦は、アフリカ紛争末期にアトラス防衛部隊とIMACが交戦したターギット砂漠戦とされ、5小隊に計15機の量産型が投入されている。

同時期、グスタフ・ゼルマン主導の下WAP01-R / CICADA-R(黒シケイダ)というシケイダ量産型の改良機が作られ、量産期を大きく上回る性能をもっていたといわれる。
これは、いわゆる闇兵器で、周辺難民を労働力として厳しい監視の下に置いて雇い、E.C.とシュネッケがアルジェリア北部に建造した地下秘密工場のラインを利用して生産していた。
アフリカ紛争末期、ティタフやティムガッド遺跡での戦闘に投入されている。

互換性の利点

各パーツの互換性を確保し、異なるメーカーのパーツでも完全稼動する機体を構成できる。パーツ換装は運用面での汎用性・柔軟性を飛躍的に高め、戦術・作戦の幅が広がった。

すべて同一シリーズ・同一モデルでの運用が一般的。作戦内容に合わせ異なるモデルやメーカーのパーツを組み合わせることをキメラ(異種混成)と呼ぶ。[ノベル]

キメラの件は、4thの小説から。
キメラは故障が起きやすく、普通はやらないとも書いてあるが、ゲーム中のセットアップシステムと反するので省く。

規格化の利点はほかにもあり、部品の量産によるコストダウン、部品調達の容易化・短納期化、開発・設計工程の短縮、品質の向上などがある。

種類

汎用性に優れ、単機でさまざま目的・作戦に対応できるため、軍用航空機や艦船のような用途に基づく明確な分類はなく、複数の用途に対応できるもの、汎用を前提とするもの、設計段階とは別の目的での運用も多い。
第2次ハフマン紛争期から、一定規模の部隊ではWAPの性能に適した各機の役割を分担し、集団戦術編成が重視されるようになり、用途別の適した機体が設計された。
機動性能、耐久性能、積載能力、または装備品の種類によって区別される。

タイプ 機体の特徴・用途
汎用機 攻撃の主力となる機動性・耐久性・火器運用能力のバランスに優れる機体
前衛機 近接戦・格闘戦向きの機動力・耐久力が高い機体
支援機 重火力・遠距離攻撃、索敵、通信、修復を行う高出力機
偵察機 軽量・高機動の機体
スナイパー機 アームの安定性能、レッグの接地性能に優れる機体

ヒストリカではアサルト機の後方で重火器・遠距離攻撃をする機体を「後方支援機」と呼んでいるようであるが、ここでは「支援機、後衛機」と記す。
「後方支援」は一般的に、直接戦闘に関わらない補給業務などを指す。

構造

ヴァンツァーの図

全高6m、重量25トン(いずれも平均値)。人型機動兵器として、人間の動作を再現できるよう設計され、駆動・制御に多くの技術が用いられている。
砂漠、極地での活動を可能とする特別仕様機や、テストなどを目的として特定のパイロットや部隊を対象とした専用モデルも開発されている。

主機関

動力にはガソリンエンジン、ハイブリッド式、天然ガス(水素)エンジンなどがあり、後に天然ガスエンジン、バッテリー、燃料電池を組み合わせた半永久機関が開発され、これが標準となった?。

設計段階ではバッテリーのみの駆動もあったが出力・行動時間不足で採用されず、ガソリンエンジンはWAPの要求基準を満たすことができなかった。また、環境への配慮もあり、シュネッケが実用化した小型軽量高出力の水素エンジンが採用された。

半永久機関では、メイン動力となる天然ガスエンジンが発電機を回し、電力をバッテリーに充電。同時に天然ガスから得た水素と外気(酸素)を使って燃料電池を利用する。通常は、燃料電池による発電を行い、燃料がなくなるとバッテリーから電力を使う。さらに、バッテリーの電力が燃料電池内で水素を発生させ、その水素により再度エンジンを回す。この半循環型のエネルギー利用で、長時間・無補給の単独行動が可能とされる。水素を消費するため活動時間は有限ではあるが、電力を有効活用できるモーターや大容量電池の開発でこれを補っている。

出力はターボバックパックを装備で増強でき、一部のレッグパーツには、出力を補助する機関を搭載している。

以前は動力機関としてハイドロエンジンとされていたが、最近の設定では見かけなくなった。当時の水素エンジンといえば、まだSFチックだったのかもしれないが、現在では開発も進み、いかに普及させるかが課題となるくらいであるから、架空の新技術とするには無理が出てきてしまったのかもしれない。

操縦席(コクピット・ブロック)

ボディ内にその区画があり、二重(一部モデルで三重)の装甲で覆われ、至近距離での直撃を除いてパイロットの生存率は非常に高い構造となっている。さらに、緊急時にはパイロットを機外へ強制的に脱出させる機能が装備され、他の兵器と比較して、脱出装置が充実した設計になっている。また、サバイバルボックスも収容している。
パイロット志願者の中には、その狭さに閉塞感じる余り脱落する者もいるという。[ノベル]
単員搭乗が基本だが、ディアブルアビオニクスのグラシリスではタンデム複座式のコックピットが採用されている。

操作はアーム制御用のコントロールスティック(グリップ)とレッグ制御のフットペダルで行う。
シートの前面と左右に大型のメインディスプレイには、カメラや各種センサーの情報が電子的な解析と共に表示され、最大270度の視界を確保できる。移動物や赤外線放出物などに反応して、火器管制システムがレティクルでマーキングを行い、識別信号に従って対象機の詳細情報を示す。ディスプレイ上のマーキングに触れることで、ターゲット設定とロックオンを行うことが可能。サブディスプレイには燃料やバッテリーの残量、各パーツの状況など自機情報が表示される。
統合ヘルメットを装備するモデルでは、瞼の動きと音声で一連の動作を行える。

電子化された情報だけで、直接の有視界でないというのは「空気」を感じることができないので、性能面で優れていてもパイロットには精神的な負担がかかりそう。FN-8G ハービーG最強。

手部

通常はマニピューレータと呼ばれる3〜5本指でアクチュエーターにより駆動し、握力は約300kg。打撃機構を持つ型では、手首部にショックアブソーバーを内蔵している。銃器の射撃とコントロールは指に備わる兵装制御用のコネクタを介した電気信号で行われるため、トリガーを引く動作は不要である。
一部機種にはマニピューターを廃し、ナックルなどの打撃武器を内蔵するものもあり、これらは武器を持つことができない。

人体同様の細かな動きが実現される一方で多関節による強度不足が課題となっている。

パーツ接続部(ジョイント部)

ボディ、アーム、レッグの各パーツをつなぐジョイント部には、エレクトリカル・トランスミッション・ベアリング (ETB) という球体状の特殊な関節(ボールジョイント)が用いられている。これにより、同時に数千回の電気回路を開き、複雑な電気信号を遅滞なく各パーツでやり取りできる。
アームやレッグと接続するボディのジョイント部は凹んでおり、各パーツの凸状のジョイント部が挿入されて結合する。アームは垂直方向、レッグは水平方向に360度回転させることができる。

2112年、霧島重工の宇宙航空事業部と東京中央研究所特種車両事業部との共同研究で海中や無重力空間での活用も範囲に入れた新型のボールジョイントが開発されており、専用技術であるSSPIをMULS-Pに対応させたことで、一般機における積載率を10%アップさせることが可能とされている。

関節部などの駆動

シュネッケが特許申請しているマイクロ・アクチュエーター(micro actuator)と呼ばれる動力伝達装置(人体の筋肉に相当する)で四肢や関節を駆動させている。マイクロ・アクチュエーターは、標準的なヴァンツァー1体につき、約600個が使われる。

電子機器

一般的には、換装可能なコンピュータ、センサー、3次元レーダー、レーダー警戒装置、熱源探知機、火器管制装置、バランサー、データリンクなどを備え、対応バックパックを装備することで、それら機能を強化できる。
頭部があるモデルでは、そこへカメラやセンサー類が埋め込まれることが多い。

スーパー・スタビライズ・システム(SSS)

20世紀から研究が進められていた2足歩行機械の制御装置の発展型で、WAPの歩行運動・姿勢制御行う。
加速度・トルクセンサー、傾斜計に加え戦闘時は衝撃・圧力センサーを用いて機体の姿勢を感知し、これらとパイロット操縦情報を姿勢制御コンピュータで処理した後、各駆動部に情報を送る。コンピュータは4個以上のDSPと128ビットマイクロプロッセッサが使われる。

レーダー/センサー

360度監視用のレーダー。ヴァンツァーの熱源を感知する機能を持つほかに、巨大なレドームを備えたタイプもある。

集音マイク

周囲360度の音を捕らえることが可能で、頭部両側面に装備。

メインカメラ

通常カメラ(等倍〜36倍)、暗視カメラ、サーモカメラ(熱源表示用)の3種を適宜切り替え可能なカメラがある。

サイドカメラ

等倍〜36倍ズームまで可能な側面用通常カメラ。

ハードポイント(懸架機構)

両肩上部・背部・前腕部?に、MULS-Pに準じた追加兵装固定用マウントと各種接続コネクタが設けてある。肩部は100キロ、背部は50キロまで装備できる。手に携行する武器と同様、マウントを通して本体と電気的にも接続され、コックピットからの操作で火器管制が行える。

ザーフトラ共和国は肩部に装備する数分間の飛行・滑空が可能なロケットブースターを開発しており、ポーランド資源基地襲撃時に使用している。

装甲

脛や腿などは分割・独立可動型のフレキシブルアーマーにより覆われている。被弾による衝撃をアーマーの遊びによって吸収し、関節部への負担を軽減する。遠距離攻撃の無力化に特化したタイプも存在する。また、レーダー波を吸収する塗料が用いられた偵察用機もある。
装甲だけでなく、シールドを装備・携行し防御能力向上を図ることも多い。

バックパック

ボディ背部に装着することで付加機能を得られるユニットの総称。
当初は、予備弾装や各種サプライなどの携行に利用されていたが、多様な特化型が開発され、それに伴い戦術が複雑・多様化した。

ステルスはO.C.U.軍の?セカンド・ラウンドウォーリア構想で市街地狙撃専用に開発されたもので、2089年にWAPサイズ用が実用化されている。
リフはハフマン紛争開戦後に軍への配備が始まった?。

以下に一覧を記す。複数の機能を持つタイプも存在する。

タイプ 用途・効果
アイテム 予備弾装、サプライの携行。チャフなど射出する機能を持つものもある。
リペア(リフ) 損傷機の修理機能。電磁パルスで生じた障害を除去することも可能。
ターボ 出力向上による機動力や積載量増加。
ステルス 自機をレーダー、音響・光学的に探知され難くする。
EMP 電磁パルスにより対象機に電子的な障害を起こす。
ECM 電磁パルスにより敵機のレーダーやミサイル誘導を妨害する。
センサー 索敵やミサイル誘導。レーダー型、ソナー型、衛星利用型・ESM(ECMD)型などがある。
ラジオ 自軍の航空支援を要請する。
ジェットパック バーニアより短時間の浮遊・高所への移動が可能。
パラシュートパック 空挺用のパラシュート、着地時の衝撃緩和用バーニアを内蔵。
滑空ユニット 推進力を持たないグライダーやロケットバーニア内蔵をしたものがある。
取説とは一線を画したいので、物足りない部分があるかもしれない。
さすがに「完全破壊されたパーツ元通りにする」「擱座機をサルベージして復活させる」とは書けない。察してください。

空挺降下用ユニット

アフリカ紛争期にはパラグライダーによる高所からの降下も行われていたが、着陸時の衝撃により高確率でレッグが破損することが判明したため、旋回が可能な短時間の飛行・滑空ユニットとして、U.S.N.ロッキードマーチンが空挺降下装備を提案した。
多数の小型ロケットバーニア、燃料タンク、非常用のドラッグシュートで構成され、2脚WAP以外にも装着できる設計となっている。また、着陸後は自動的に脱落・分解されるため回収も容易で、速やかに再利用できる。
通常の空挺降下では、地上200〜300mでバーニアを断続噴射し、100m付近で持続噴射により降下速度を落として着陸する。バーニアの噴射調節することで滞空時間をコントロールできる。

パラシュート降下作戦では、パラシュートパックを背部に装備する。
グラスファイバー製のコンテナ部は軽量ながら丈夫で、着陸時の衝撃緩和用に最大7秒間の逆噴射が可能なロケットバーニアが4基内蔵されている。

走行装置(レッグ)

歩行制御モデルにはヒト型、トリ型が用いられている2脚型が主流だが、多種のヴァリエーションが存在し、地形や必要な移動特性に応じたレッグに換装して運用される。

ホバー型は農作業用を改良し、WAPレッグとして実用化された。
レッグのみ開発されるモデルがある。
通常走行に加え、ローラーダッシュという一時的な高速走行が可能なものもある。

タイプ 代表的なモデル
2脚型 テンダス、モス、ゼニス、フロストなど
4脚型 ギャランンフ1、デスマッツ、コーガなど
タンク(履帯)型 ビザント、トレーロ、100式甲火球など
タイヤ型 オテル、クラブサンなど
ホバー型 ファントム、スタブライン、タトゥー、プロウブなど

携行武器

歩兵が携行する銃火器をWAPサイズに大型化したものや、これまで専用車両などに搭載されていた重火器、さらには格闘戦用武器などかなり多彩な武装が開発されている。統一規格準拠品であれば、いかなるWAPにも装備・使用が可能である。しかし、パーツの形状・構造的に装備できないものもある。

内蔵武器

ヴェルダやホープライズが積極的に開発しているアームパーツ一体型とボディ組み込み型があり、多くは発砲時のボディへの衝撃を抑える機能を備える。
WAW期のアームウェポンから発展したもの?。

アームパーツ一体型では、ショットガン、マシンガン、ライフル、キャノンなどの直接射撃火器、ロケット、グレネードなどの曲射砲、ミサイルランチャーなどがある。これら複数種類の武器を内蔵するタイプも多い。 また、手部に打撃機構内蔵のものやマニュピレータを打撃武器に換装したタイプもある。
サカタインダストリィ65式のようにマシンガン内蔵型にすることでマニュピレータ装備によるコスト高を抑えたり、武器をコンパクトに装備できる利点があるが、携行できる弾薬量の少なさ、重さ、通常武器の性能向上により衰退傾向にある。

ボディ組み込み型では、キャノンやバズーカ砲を内蔵し、100式甲火球に見られる。

兵装

WAP用に設計された武器を各ハードポイントまたは手に持って装備し、火器管制システムによって制御される。

以下の設定は、主にWAP用にだけ見られる特性をまとめたもの。武器一般の解説は含まない。

格闘用武器

ナックル

爪状の突起によりコックピット内へ貫通させる設計のものもある。22世紀初頭?、レオノーラの開発撤退後にシュネッケのスカルバスターが市場を独占した。

パイルバンカー

前腕部に装備し、突起を持つ。
突起を加熱し装甲を溶かすモデルも存在する。

ロッド

棍棒型、剣刀型、鎚矛型、戦鎚型など多種多様な形状がある。
先端部から電磁波を放出して計器類を破壊するモデルもある。

アーム内蔵型

手首部に内蔵打撃機構を備えるモデルではマニピュレータ部で殴打するも可能。
マニピュレータを廃しナックルなどに換装されているタイプや、アーム自体を打撃武器に特化させ肘部のバーニアで腕振りを加速させるものもある。これらのタイプは武器の携行はできない。

トンファ

第2次ハフマン紛争期まで運用されていたが、WAPの耐久性向上により姿を消した。

銃火器

ハンドガン
マシンガン

口径7.7mm〜17.5mmが一般的。ヴァンタムとセンダーで販売競争が展開されている。シュネッケやイグチがショルダー装備のマシンガンを開発している。

ショットガン

WAP用では内部構造に余裕が生まれ、ガス圧を利用した排莢とシェル装填の機構が組み込まれたモデルがある。

スナイパーライフル

口径80mm前後のHV弾が使用される。

アサルトライフル
バズーカ

ジェイドメタルがホット・リバー55を最後に撤退。

キャノン

砲弾にはHEAT弾、APFSDS弾が使われる。
22世紀初頭?、ショルダーキャノン開発競争で他社のコピー製品が横行した。

ガトリングガン
グレネードランチャー、グレネードガン

目標上空で小型爆弾を散布するタイプが使われ、砲弾型、ロケット砲型が開発されている。

ミサイル

ミサイル(汎用)

ショルダーミサイルとハンドミサイル(WAW用のみ?)とがある。ロックオンは直接またはセンサー・レーダー、他友軍機を介した間接照準による攻撃が可能。単発、3連続射出などある。

対空ミサイル

ロケット

ロケット(汎用)
対空ロケット

その他

火炎放射器

パイロットや計器・駆動部にダメージを与えることができる。第2次ハフマン紛争期、ジェイドメタル、シュネッケの撤退後、ディアブルアビオニクスが新製品を投入している。ヴァンタムのホットドッグが世界最小のWAP用火炎放射器とされる。

粒子砲

小型で超大容量のキャパシタンスが開発され、WAPでの携行が可能となった。

レールガン
イグチ、ヤギサワ重工重厚が開発した81式電磁砲があるが、他に商品化はされていない?。

シールド

肩部のランチャーマウントにジョイントして装着するタイプと、手や前腕部で保持するタイプがあり、ショックアブソーバーを備えるほか、ミサイル内蔵や打撃武器として兼用できるものもある。

使い捨てではなく、破損箇所に新しい装甲を継ぎ当てすることで再利用が可能。多数のベリットが設けられ、必要に応じた強度・重さに調節でき、装甲を二重にすることもできる。

ボルトオン

戦闘用WAWに多く装備された特殊なパーツ群の総称で、アフリカ紛争期、正規支給品にはない機能を備えた製品が闇ルートで流通し、前線部隊で使用されていた。
WAPには用いられていない?。

高機動ユニット

ジェットヘリのエンジンに改造を施したブースターで、WAWの背面にあるエンジンに取り付ける。エンジンの効率を上げ、回避行動などの運動性能を機動力を増強させることができる。バックウェポン用のマウントを使用するため、それらとの併用はできない。

スモークディスチャージャ

特に近接戦闘に用いられ、一定時間、電磁波の発生する煙幕を張り、レーダー及び視認による索敵を妨害する。範囲内のユニットは敵・友軍ともその影響を受ける。

予備弾装

バックウェポンの弾倉を携行する際に用いる。

赤外線抑制装置(ICE)

エンジンから排気される熱に冷気を混合して赤外線放射を防ぐ。赤外線追尾ミサイルのロックオンを妨害する。

火器管制システム

専用レーダーを搭載し、メインアームの命中率を向上させる。対応範囲がモデルにより異なるため、用途や装備に合わせた選択が必要。

オートガトリング

内蔵小型レーダーや赤外線センサーでWAWに接近するミサイルを自動感知し迎撃する。効果は大きく多くの部隊に利用された。護衛艦のCIWSに相当する。

ナイトスコープ

赤外線感知型と光増幅型を併用したもので、WAWのカメラアイに直結して夜間の認識能力を強化する。

メーカー

O.C.U.・U.S.N.などは加盟国の結束強化のため、仮想敵国を想定して軍事力の増強を進め、WAP実用化の時期と重なったことで、急成長した企業も多く、自動車などの工業メーカー、コンピュータメーカー、医療機器・製薬メーカーなど異業種の参入も相次いだ。
WAPの兵器としての地位が確立してから、さらに需要が増えた反面、メーカー間の競争も激しく、特にU.S.N.ではディアブルアビオニクスが国内企業を飲み込む形で市場を席巻している。
また、政府との癒着もあり、サカタインダストリィ事件などで顕在化した。

フルセット、各パーツ、銃火器、コンピュータのすべてを生産・販売する企業から、単一パーツに専念するメーカーなど業態はさまざまで、大型機動兵器や支援ポッドなど関連する技術を用いた製品を送り出すメーカーも多数ある。
国境・陣営を越えた企業提携が結ばれることも多く、国外向けの製品開発に加え輸出入も敵対する陣営間で取引され、第2次ハフマン紛争においても、O.C.U.メーカーの製品がU.S.N.軍で、U.S.N.メーカーの製品がO.C.U.軍で運用され、E.C.メーカー、ドミトーリ公社の製品も戦場で見ることができた。

WAPの規格化・ユニット化によりフルスクラッチの技術がなくても製造が可能なため、大手メーカーだけでなく、バリラー農園のメタンヴァンツァー、ジャボーアのようなショップモデルも見られ、違法ながらグリムニルのように生産ラインを備えた組織も存在する。
また、アフリカ紛争期にもグスタフ・ゼルマンらによる闇WAW製造が行われていた。

以前はU.S.N.に輸出するO.C.U.メーカーはサカタインダストリィだけという設定があったのだが、PS版1st以降はうやむやになってしまった。
フロントミッションプロジェクト始動で得たものも多いが、失ったものも多い。

法規

O.C.U.日本

2102年12月から納品時の検査工程が改正され、作業員と搭乗者のチェックだけでなく、WCP資格者の立会いが必要となった。
2103年度からWAP(WAW?)免許試験に性格テストを導入。

運用

配備・編成

第1次ハフマン紛争後、各国軍でWAPの配備・編成が本格化し、WAPを中心に構成された部隊は一般的に「機動部隊」と呼ばれる。

O.C.U.軍は、陸防軍第1軍、海防軍に機動大隊を有している。中隊、小隊編成では第35機動中隊、キャニオンクロウなどが知られている。
U.S.N.陸軍では、戦車師団機動部隊がWAPを中心とした編成となっている。また、機動大隊や機動中隊下にはWAPのみで構成された、地獄の壁などの特機部隊が多く編成されている。 海軍にもストライク・ワイバーンズなど連隊規模のWAP部隊を組織している。
また、各国軍の通常部隊だけでなく、ブラックハウンド、快速反応部隊などの特殊部隊や、パープルヘイズといった情報機関の実行部隊などにも配備されている。

野戦、市街戦、屋内戦闘、森林戦、山岳戦、遊撃戦などあらゆる陸戦に投入され、撃滅、制圧、哨戒、治安維持と任務内容も幅広い。後方支援においても補給、工兵などで運用される。

民間の武装組織にも普及が進み、フィリピン自由主義党(PLP)、公正ベネズエラ、華蓮団などの反政府組織は相当規模のWAP部隊を編成している。

輸送・作戦展開

航空

大型VTOL輸送機は、完全武装のWAPを最大6機搭載可能。輸送のみならず、前述の空挺用装備を用いたエアボーンも行われる。
完全武装WAP4機を吊り下げて輸送できるヘリコプターや、単機輸送に特化した?の高機動ティルトローターがある。

陸上

WAP輸送用のトレーラーがあり3機を格納できるタイプが多い?。
トランスポーターや一般的なトラックでの運搬されることもある。

海上

WAPを2〜4機輸送できる揚陸艇によるビーチングのほか、まれに潜水艦による輸送・上陸作戦も行われる。

軍でのWAPに関する教導

O.C.U.、U.S.N.、ザーフトラ共和国など各国軍の士官学校にはヴァンツァーを専門に教える過程が設けられているが、2096年に至ってもフランス軍には存在しておらず、ドイツ、イギリスに比べて立ち遅れている。これは第2次ハフマン紛争停戦後に派遣された平和維持軍に、イギリスとドイツは実地試験を兼ねてWAP部隊を送り出したが、フランスが持つ旧式WAPの派遣をザーフトラ共和国が拒んだことと関係している?。[ノベル]

U.S.N.陸軍ではパイロット登用試験や訓練が行われており、第21期WAPパイロット志望者103名に対し合格者は11名であった。

闘技場

WAP同士の実弾を用いた戦闘を興行とするもので、ハフマン島やアロルデシュ人民共和国などで見ることができる。バトルは一対一またはチーム戦で行われる。

U.S.N.において、退役軍人やショップのエンジニアらが私物化したWAPを用いた実戦訓練を模したショーを催したのがその起こりで、政府公認そして世界規模の公認ギャンブルとして、大規模な組織が運営されるようになった。

第2次ハフマン紛争終結頃から、人気パイロットの定着とパイロットのスキルを明確にするためポイントによるランキング制度が始まり、各闘技場にはチャンピオンが確立した。また、不安定なオッズや不正行為などは大幅に改善され、運営が健全化されている。
なお、コロシアムによっては?チャンピオンへの挑戦権を得るには、一定の勝数を重ねなければならない。

キャニオンクロウのロイド・クライブは、除隊後、ハフマン島バリンデンの闘技場で12連勝(一説に13連勝)するなどの活躍を見せ、「地獄の覇者」と形容されていた。

旧版よりも情報量を強化した。
ヒストリカにある各WAPの解説をマクロ的にまとめ、旧設定を見直しつつ、FMOでの雰囲気を取り入れたらこうなった。どうせならということで、ここのページに限って4thノベルの情報も参考にしている。なお、パーフェクトワークスからの引用もあるが、設定というより考察的な性格が強い記事についてはスルーした。

ロイドが「一説に13連勝」といのは、プレイヤーと真紅の挑戦者グレートサザランドの勝敗結果左右されるから。負けたら連勝は12でストップ。会話を拾った限りでは、ロイドはチャンピオンでなければ無敗でもないようだ。闘技場主が「このごろ連勝続きだな」と言ってるので、連勝していないこともあったはず。
もちろんコングことグレゴリオはフリーダム闘技場の無敵のチャンピオン。それにバリンデン闘技場にいたロイドが挑むという流れ。コーディはドゥカンディの闘技場のチャンピオンで、サユリに負ける運命にある。
やはり、 ルールの中で戦うファイターよりも実戦を知っている軍人の方に分があるのか。

ヴァンツァーひとつとってみても、これだけ広範で多くの情報量がある中、設定に矛盾を作らず新作を送り出していくのは大変でしょうが、うまく活かして欲しいものです。新しい設定を付け足すのも構いませんが、それにはしっかりとしたフォローや説明が必要です。そういえば、MULS-Pのロゴ、最近見ませんね。